漢方生薬辞典

約780種の生薬を五十音順に紹介。日本の漢方薬や伝統薬に配合されている和漢生薬、民間薬、ハーブなども紹介。

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穀芽

○穀芽(こくが)

 イネ科のイネ(Oryza sativa)のもみをつけたままの種子を発芽させたものを穀芽という。イネの茎と葉は稲草、うるち米は粳米、もち米は糯米、もち米の根と根茎は糯稲根鬚と呼ばれ、役用にされている。これに対して発芽したオオムギを麦芽という。

 発芽期の種子には消化酵素のジアスターゼが含まれている。漢方では開胃・消食の効能があり、消化不良で胃がもたれたときや食欲が低下したとき、また胃腸が弱い体質の改善に用いる。単独では効力が弱いため麦芽と一緒に使用したり、人参・白朮などと配合して用いる。穀芽の消化作用は麦芽とほぼ同じであるが、嘔気や嘔吐があるときには穀芽、吸収の悪いときには麦芽がよいといわれる。

 近年、玄米を1~2日、32℃で水分を含ませ、1mmほど芽を出させた発芽玄米が商品化されている。発芽玄米にはアミノ酸の一種であるγ-アミノ酪酸(ギャバ、GABA)が白米の10倍含まれていることが注目されている。ギャバは、中枢神経系における抑制系の神経伝達物質として知られ、脳の血流を改善し、血圧や精神を安定する作用なとがあることで知られている。

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