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漢方生薬辞典

約780種の生薬を五十音順に紹介。日本の漢方薬や伝統薬に配合されている和漢生薬、民間薬、ハーブなども紹介。

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セージ

○セージ

 ヨーロッパ南部を原産とするシソ科の多年草ヤクヨウサルビア(Salvia pfficinalis)の葉を用いる。ヨーロッパでは古くからハーブとして、観賞用として家庭でもよく栽培されている。また香辛料としてよく知られ、葉には強い香りと爽やかな苦さがある。肉の臭みを消すので、特に豚肉料理によく合い、ソーセージの中にセージの名がみられる。

 セージの語源はサルビアであり、ラテン語のサルバーレ(救う)に由来する。セージは園芸栽培されているサルビア(S.splendens)と同属植物であり、実際よく似ている。またセージは中国のタンジン(S.miltiorrhiza)とも同属植物である。

 葉にはαおよびΒツヨン、シネオール、ボルネオール、リナロール、ピネン、チモールなどの精油成分が含まれる。欧米ではハーブ・ティーとして知られ、咽頭炎のうがい薬や胃腸薬として、あるいは生理通や無月経の治療に用いる。そのほか発汗を抑え、更年期障害のほてりを改善する効果や母乳の分泌過多を抑える作用なども報告されている。またセージの芳香は歯の病気予防に効果があるとされ、歯磨き粉ができるまではセージの葉で歯をこする習慣があった。

 近年、セージのアルコール抽出物が記憶力を高め、アルツハイマー病に効果があると報告されて注目されている。ちなみに濃縮サルビアと称される幻覚薬が日本にも出回って問題となった。これはメキシコ奥地に生息するメキシコサルビアのことで、その有効成分はサルビノリンAであり、2006年に脱法ドラッグとして規制されるようになった。

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