漢方生薬辞典

約780種の生薬を五十音順に紹介。日本の漢方薬や伝統薬に配合されている和漢生薬、民間薬、ハーブなども紹介。

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桑螵蛸

桑螵蛸(そうひょうしょう)

 カマキリ科の昆虫オオカマキリ(Paratendera sinensis)、コカマキリ(Statilia maculata)などの卵蛸(巣)を用いる。カマキリの成虫を生薬では蟷螂というが、一般にはあまり用いない。桑の枝についているものが珍重されるため桑螵蛸と呼ばれている。

 カマキリの巣を晩秋から春に採取し、せいろで30~40分蒸して卵を殺した後に乾燥する。日干し乾燥したものは硬く、火であぶったものは軟らかい。一般に幼虫の出たものは用いない。

 成分は不詳であるが、卵蛸に付着しているタンパク質膜にはクエン酸カルシウムの結晶が含まれている。漢方では補陽・固精・縮尿の効能があり、頻尿、夜尿、尿失禁、インポテンツ、遺精、夢精などに用いる。

 腎虚による頻尿、遺尿、遺精、健忘症、不眠などに遠志・人参などと配合する(桑螵蛸散)。強壮剤の至宝三鞭丸などにも配合されている。ちなみに海螵蛸とはコウイカの甲骨である烏賊骨の別名である。

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