漢方生薬辞典

約780種の生薬を五十音順に紹介。日本の漢方薬や伝統薬に配合されている和漢生薬、民間薬、ハーブなども紹介。

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鎖陽

鎖陽(さよう)

 中国の新疆ウイグル自治区甘粛省内モンゴル自治区の砂地に分布し、ほかの植物根に寄生するキノモノウム科の多年草サヨウ(Cynomorium songaricum)の肉質茎を用いる。

 高さ20cm~1mくらいの暗紫赤色の円柱形で先は膨隆して丸みをおびており、男根に似ている。外見的にはウツボ科のホンオニク(生薬名:肉蓯蓉)ともよく似ており、肉蓯蓉の代用として用いられることも多い。

 全体にアントシアニンやトリテルペノイド系サポニン、タンニンなどが含まれる。漢方では肝腎を滋養し、筋骨を強め、腸を潤す効能があり、老人の四肢の筋肉萎縮や運動麻痺、陰萎や遺精、便秘などに用いる。高齢者などで足腰が弱り、歩行困難なときには熟地黄・虎骨などと配合する(虎潜丸)。市販薬では滋養・強壮薬にも配合されている(ナンパオ)。

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