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漢方生薬辞典

約780種の生薬を五十音順に紹介。日本の漢方薬や伝統薬に配合されている和漢生薬、民間薬、ハーブなども紹介。

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草豆蔲

○草豆蔲(そうずく)

 台湾、海南島など中国南東部に分布するショウガ科の多年草アルピニア・カツマダイ(Alpinia katsumadai)の成熟した種子塊(果実)を用いる。従来、「名医別録」などに記載されている豆蔲は草豆蔲のこととされているが、形態から検討すれば別の植物という説もある。現在、豆蔲とか蔲仁と称されているものは白豆蔲のことである。

 草豆蔲の果実は直径約2cmの球形をした団塊上で三部に分かれ中に3mm前後の多数の種子がびっしりついている。種子には精油成分のαフムレンやカンフェン、フラボノイドのアルピネチンやカルダモミンが含まれ、芳香性の健胃作用が認められている。

 簡保では健脾・止嘔の効能があり、腹痛、嘔吐、下痢、食欲不振、唾液過多などの症状に用いる。急性胃炎などで胸や心窩部が痛んで嘔吐するときには枳実・縮砂などと配合する(枳縮二陳湯)。腹が冷えて脹満したり、痛むときには厚朴・乾姜などと配合する(厚朴温中湯)。

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