仏手柑
○仏手柑(ぶっしゅかん)
インド原産のミカン科の常緑低木ブッシュカン(Citrus medica)の果実を用いる。果実は先が5~10本に指状にわかれ、その特異な形のために仏手柑と呼ばれる。
ブッシュカンはシトロンの変種とされ、シトロンはマルブッシュカンとも呼ばれている。日本にも江戸時代に中国から沖縄県を経て伝えられ、現在でも和歌山県で観賞用として栽培されている。果汁は少なく、酸味が少ないため食用にはならないが、特有の強い香りがある。
果実には精油のほかヘスペリジン、リメッチン、ジオスミンなどが含まれ、腸管運動の抑制や鎮痙作用がある。漢方では理気・健胃・止痛・止嘔の効能があり、胃痛、脇腹通、嘔吐、咳嗽などに用いる。芳香性の理気薬であるが、おもに疏肝和胃に用いる。
消化不良や食欲不振、腹満感などには半夏・木香などと、側腹部張満感、腹痛などには香附子・鬱金などと配合する。
インド原産のミカン科の常緑低木ブッシュカン(Citrus medica)の果実を用いる。果実は先が5~10本に指状にわかれ、その特異な形のために仏手柑と呼ばれる。
ブッシュカンはシトロンの変種とされ、シトロンはマルブッシュカンとも呼ばれている。日本にも江戸時代に中国から沖縄県を経て伝えられ、現在でも和歌山県で観賞用として栽培されている。果汁は少なく、酸味が少ないため食用にはならないが、特有の強い香りがある。
果実には精油のほかヘスペリジン、リメッチン、ジオスミンなどが含まれ、腸管運動の抑制や鎮痙作用がある。漢方では理気・健胃・止痛・止嘔の効能があり、胃痛、脇腹通、嘔吐、咳嗽などに用いる。芳香性の理気薬であるが、おもに疏肝和胃に用いる。
消化不良や食欲不振、腹満感などには半夏・木香などと、側腹部張満感、腹痛などには香附子・鬱金などと配合する。