礞石
○礞石(もうせき)
礞石といえば一般に青礞石のことを指すが、そのほか金礞石をいうこともある。青礞石は粘土鉱物のひとつで、緑泥石に曹長石が混ざった緑泥片岩(Chlorite schist)のことである。
緑泥石は鉄、マグネシウム、アルミニウムなどを含む含水ケイ酸塩鉱物であり、多量の鉄を含むために通常は緑色であり、そのため緑泥片岩は青灰~灰緑色で、、真珠のような光沢を帯びている。一方、金礞石は雲母と石英、長石などを含む雲母片岩(Micaschist)であり、全体としては黄褐色で黄金色の光沢がある。とくに金礞石と指示のない場合は、礞石として青礞石を用いる。
漢方では去痰・定驚の効能があり、頑固な痰塊や硬結、食積、腫瘤、ひきつけ、痙攣、精神病などに用いる。質量が重く、気を降ろす性質があり、「治驚利痰の聖薬」といわれている。癲癇や精神障害、痰が絡んだ呼吸困難のときには黄芩・沈香などと配合する(礞石榱痰丸)。
礞石といえば一般に青礞石のことを指すが、そのほか金礞石をいうこともある。青礞石は粘土鉱物のひとつで、緑泥石に曹長石が混ざった緑泥片岩(Chlorite schist)のことである。
緑泥石は鉄、マグネシウム、アルミニウムなどを含む含水ケイ酸塩鉱物であり、多量の鉄を含むために通常は緑色であり、そのため緑泥片岩は青灰~灰緑色で、、真珠のような光沢を帯びている。一方、金礞石は雲母と石英、長石などを含む雲母片岩(Micaschist)であり、全体としては黄褐色で黄金色の光沢がある。とくに金礞石と指示のない場合は、礞石として青礞石を用いる。
漢方では去痰・定驚の効能があり、頑固な痰塊や硬結、食積、腫瘤、ひきつけ、痙攣、精神病などに用いる。質量が重く、気を降ろす性質があり、「治驚利痰の聖薬」といわれている。癲癇や精神障害、痰が絡んだ呼吸困難のときには黄芩・沈香などと配合する(礞石榱痰丸)。