文蛤
○文蛤(ぶんごう)
二枚貝のマルスダレガイ科ハマグリ(Meretrix meretrix)などの貝殻を用いる。ハマグリは日本、朝鮮半島、中国南部の近海に多く産し、肉は食用にされる。また近縁のオキシジミ(Cyclina sinensis)の貝殻とともに海蛤殻としても用いられている。
蛤は殻長8cm、高さ6cmぐらいで、殻の色は灰色の地に褐色、紫色などの斑紋がある。主成分は炭酸カルシウム(CaCO3)で、キチンなども含む。
漢方では清熱・止渇・軟堅の効能があり、口渇、煩熱、咳嗽、瘰癧(頸部リンパ腺腫)、痔などに用いる。傷寒論、金匱要略には口渇の激しいときに文蛤一味を散にした文蛤散、嘔吐の後の口渇に麻黄・杏仁などを配合した文蛤湯が記されている。
二枚貝のマルスダレガイ科ハマグリ(Meretrix meretrix)などの貝殻を用いる。ハマグリは日本、朝鮮半島、中国南部の近海に多く産し、肉は食用にされる。また近縁のオキシジミ(Cyclina sinensis)の貝殻とともに海蛤殻としても用いられている。
蛤は殻長8cm、高さ6cmぐらいで、殻の色は灰色の地に褐色、紫色などの斑紋がある。主成分は炭酸カルシウム(CaCO3)で、キチンなども含む。
漢方では清熱・止渇・軟堅の効能があり、口渇、煩熱、咳嗽、瘰癧(頸部リンパ腺腫)、痔などに用いる。傷寒論、金匱要略には口渇の激しいときに文蛤一味を散にした文蛤散、嘔吐の後の口渇に麻黄・杏仁などを配合した文蛤湯が記されている。